ちょっとしたぜいたく
今回はお代に沿って小説を書いてみる
登場人物
悪野 真佑 女 十四歳
基本的にテンションが低い
冷静でしっかり者
佐久間 次郎 男 十四歳
冷静でしっかり者
☆★☆
何にこんなにも悩んでいるのだろうか
彼女に「好き」と言うだけではないか
何にこんなにも悩んでいるのかな
彼に「好き」って言うだけじゃない
同じことを同じ風に悩んでいた
それは彼が私に告白してから知ったことだった
実は同じことで悩んでいたなんて
ちょっとした贅沢ではないか
好きな人が同じことで悩んでいる
私はそれだけでとても嬉しかった
(あの人も私のことで悩んでいたなんて…可愛い)
そんなちょっとした贅沢で
私は告白されたのだ
あの頭のいい佐久間君に告られたの!?
皆からもそう言われた
有難う、次郎
そう呟いて
彼女は
そこの
一番上から
飛び降りる
ぐちゃ
彼はきっと
気付いてくれないの
だって彼は
そのちょっとした贅沢に
気付いていないのだから
☆★☆
つまりは
彼は告白する前に彼女と同じことで悩んでいた
「彼女にどうして好きと言えないのか」
それを彼女はちょっとした贅沢だと言っていた
しかし彼はそれを贅沢だとは想わなかった
だから付き合っても楽しくなかった
ショックで彼女は学校の屋上から
飛び降りた
ってことです
なんか結局シリアスな話になってるし